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再生医療

2024/05/31
TOPs細胞®の点滴と局所注射の違い

こんにちは、アヴェニューセルクリニック院長の井上啓太(いのうえけいた)です。

今回はTOPs細胞®︎を点滴で投与するのか、局所に注射するかの違いについてお伝えさせていただきます。

 

点滴で投与する場合は、肘の静脈から投与することが多いです。

点滴をすると、まず幹細胞は“心臓”に到達します。

心臓から今度は“”に送り出されてしばらく肺に留まります。

その後留まった幹細胞は、肺を抜け出して大動脈を通って全身に分布するということが知られています。

 

点滴から大動脈.png

 

一方局所に注射すると、打った所に留まるということが知られています。

そのため双方の特徴を活かして”何を治療したいか?”によって、点滴するのかあるいは局所に注射するかを使い分けています。

 

TOPs細胞®を点滴投与で行う疾患例

 

代表的な疾患の一つとして脳梗塞があります。

脳の血管が詰まることで脳の一部が壊死してしまって、その部分の機能を失ってしまうという病態ですが“その部分の機能を再生させたい”という時に有効です。

しかし、血管が詰まった部位であるとか脳(神経)が死んでしまった部位に幹細胞を直接注射することは難しいです。

脳は頭蓋骨に守られているため、直接幹細胞を注射することはできません。

そこで静脈から点滴をすることで全身に行き渡らせて、脳の損傷部位まで届かせ修復を促します。

 

頭蓋骨に囲まれている脳に針を刺して注射するというのは、特殊な技術を使わなければできません。

具体的にいうと頭の骨に小さい穴を空けて、CTなどの画像を見ながら脳の狙ったところに入れるという特殊な技術が必要になります。

一般的には、点滴を静脈から入れることで全身に行き渡らせて、血流に乗った幹細胞が問題になる脳の部分に到達して作用するということを期待して全身投与(点滴投与)をします。

 

TOPs細胞®を局所注射で行う疾患例

 

一方で局所に注射する代表的な疾患は、膝の軟骨が傷んでしまって痛みを生じてしまうという病気で、関節の中に問題がある変形性膝関節症です。

変形性膝関節症に対して幹細胞治療をしようと思っても、関節の内部にはあまり血管が通っていないので、先程の点滴による全身投与を行っても幹細胞は関節の中の軟骨まではなかなか到達しないです。

 

そのため、関節に直接注射するという方法を取ることが多いです。

その他局所に注射する方法を使う疾患としては“肌の治療”です。

お肌は問題が表面にありますから、直接幹細胞を注射するという方法が合理的と言えば合理的です。

以上のことをまとめますと治療したい対象疾患によって点滴を使うのか? 局所の注射を使うのか?ということを使い分けています。

 

TOPs細胞の使い分け.png

他にも幹細胞治療についてご質問がありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。

 

こちらの内容は動画でもご覧いただけます。


 

 

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