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リンパ浮腫手術

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からだに負担の少ない日帰り手術を優先(保険診療)

症状から判断する病期分類、リンパ管造影を用いたリンパ管の流れの評価に基づき、最適な手術を選びます。複数の手術方法が候補としてあげられる場合は、まず最も体に負担の少ないものから選んで行います。

最も体の負担が少ないものは、局所麻酔で可能なリンパ管細静脈吻合であり、次にリンパ節移植または脂肪吸引です。リンパ管細静脈吻合は、リンパ管と静脈を吻合して、うっ滞したリンパ液を静脈に返す手術です。


早期のリンパ浮腫では手術療法の第一選択となります。症状が進んで、皮膚が固くなってしまった場合は、リンパ管細静脈吻合の効果は薄く、リンパ節移植や脂肪吸引が必要となります。

手術の参考
手術の参考

◆治療内容

上記の患者様は右下肢に浮腫の症状があり、診察の結果、リンパ管静脈吻合術の適応となるリンパ浮腫と診断し、手術を実施しました。
術前にICGリンパ管造影・超音波検査を行いました。
はじめに局所麻酔を行い、膝と下腿の4カ所でリンパ管静脈吻合術を実施しました。
手術自体は3時間程度で終了しました。
手術の翌日と術後1~2週間後に、きずの状態を診察するために再診頂きました。

◆費用

リンパ管静脈吻合術はリンパ浮腫に対して保険適用の治療方法です。
片側の上肢または下肢の1カ所を手術する場合、3割負担で11万円程度です。
高額医療費制度が利用できる場合がありますので、詳しくは当院までお問合せください。

◆主なリスク・副作用

手術後はきずに軽い痛みを感じることはありますが、2-3日でおさまります。
リンパ浮腫の進行具合によってリンパ管が変性してしまっている場合は、リンパ管静脈吻合術を行っても改善が見られない可能性もあります。
また、2ヶ月から6ヶ月程度、術後経過を観察し、必要時に追加でリンパ管静脈吻合術を行うこともあります。

手術療法比較

  リンパ管細静脈吻合 リンパ節移植 脂肪吸引
麻酔方法 局所麻酔 全身麻酔 局所麻酔または全身麻酔
(吸引範囲による)
手術時間 2〜3時間 2〜3時間 2〜3時間
(吸引範囲による)
きず 小切開 小切開 小切開
術後のケア 普段通りのバンデージ リンパ節採取部の圧迫 下肢全体の圧迫
からだの負担 極小 小~中
(吸引範囲による)

いずれの手術でも、症状の改善がみられます。

いずれの手術療法でも、原則として弾性包帯(バンデージ)または弾性着衣による治療の継続は必要ですが、早期例に関してはそれらが不要になるケースもあります。また、リンパ浮腫が柔らかくなる、蜂窩織炎の頻度が減少する、周径が細くなる、などの効果は共通してみられます。

治療の流れ

1

ご予約

お電話で初診日をご予約ください。(0120-382-300)
2

受診1回目

問診・診察・超音波検査で、病状の評価・診断を行います。
ストッキング・スリーブ着用等の指導を行います。
健康保険証をお持ちください。
3

連携医療機関

リンパシンチグラフィーを行います。(リンパ浮腫の病期決定のため)
必要に応じて他の検査を追加します。(除外診断のため)
4

受診2回目

治療方針を決定します。リンパ管静脈吻合術の適応の場合は
・手術方法について説明します
・採血を行います
・食事・入浴・内服薬・安静などについて
手術前後のオリエンテーションを行います。
5

手術

術前にICGリンパ管造影・超音波検査を行います。
局所麻酔で手術を行います。(2~3時間)
手術後は歩行して帰宅できます。
安静は特に必要ありません。

6

手術翌日

きずの状態を診察します。

7

手術後1~2週間

きずの状態を診察します。

8

手術後1~6ヶ月

リンパ浮腫の状態を診察します。
必要時、追加でリンパ管静脈吻合術を行います。

2016年度からの手術実績【リンパ管静脈吻合術】

2016年度からのリンパ管静脈吻合術の実施件数を集計しました。

2016年度からの手術実績